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(回答先: ムスリム諸国ではイラクのみならず、どこも秘密警察があり、言論の自由という者はない。イラクだけではない。 投稿者 言論の自由は人間が人間であるために必要 日時 2003 年 3 月 22 日 17:37:27)
あまり宗教に偏見をもつように誤解されたくはないのですが、たしかに中近東にはイスラム教の教義を守っているか否か監視する宗教警察が存在し、それが秘密警察と同じように感じます。イラクには行った事はないのとバース党は社会主義政党であったのでコメントは出来ないのですが、サウジアラビアでは皆が宗教警察を恐れています。
しかし同時にそれによって治安も非常に良いので、短期出張で訪問する側とすれば盗難などの心配をしなくてよいので安心ではあります。治安がよいというのは有難いのですが、治安を守るための抑圧を考えると住民の皆さんは気の毒に思う。
一方東南アジアのインドネシアやタイではイスラムも国教ではないので宗教警察があるとは聞きません。しかし治安は随分と落ちてしまいます。けれども犯罪の心配はあっても息苦しさは少ない。
サウジアラビアで感じるのは、この21世紀という時代に博物館にあるような王室親政という政治形態であるので、国民が全く選挙を知らないために政治に関する自己責任も感じないということです。具体的には政治や歴史の話をしても全面否定か前面肯定で部分否定とか部分肯定という発想が乏しい。そうなるとどうしても殉教という行動も含めて過激に走りやすくなるのは否めないと思います。
今後イラクを民主化することになるのでしょうが、独裁主義国家の国民を民主化するにもステップを踏まないと国民の側も受け皿がないのではないか、と懸念します。選挙制度は投票権の見返りに選んだ候補者の政策が最終的に選挙民に自己責任として降りかかるわけですからね。