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(回答先: 成長のない時代でも確実に膨大な貨幣的富を獲得できる世界システム?? 投稿者 たけ(tk) 日時 2003 年 3 月 20 日 01:30:41)
たけ(tk)さん、こんばんわ。
>>彼らは、産業の成長時代が終焉したことを踏まえ、成長のない時代でも確実に膨大
>>な貨幣的富を獲得できる世界システムを築こうとしている。
>どういうシステムなんでしょ?
これまで、産業資本(一般企業)や支配していない銀行に回っていた利益を彼らが支配している銀行に集めるシステムです。
それを確実にするために、「世界中央銀行」を創設するはずです。
そして、各国の中央銀行をその支店のような位置に置こうとするはずです。
世界で流通するお金が、この「世界中央銀行」の貸し出し(発行)を源流とするようになります。
ご存知のように、日銀が日銀券を発行するというのは、日銀が商業銀行に日銀券を貸し出すことです。貸し出しですから、当然のように利息を受け取ります。
たとえば、70兆円の発行残高(貸出残高)があり、利率が3%だとすれば毎年2兆円ほどが眠っていても日銀に転がり込んできます。
現在の日銀は政府の所有ですが、これを私的に所有するようになっても、貨幣経済である限り通貨は必要ですから、商業銀行はこれまで通り日銀券を借り入れします。
米国の連邦準備銀行は、政府所有ではなく私的に所有されている発券銀行です。それでありながら、特権として法人税が免除されています。
米国の連邦準備銀行を分割所有している人たちが、世界中の国の発券銀行を手に入れたいと願うのは、自然に出てくる欲求であり願望です。
商業銀行は貸し倒れ=不良債権が発生するリスクがありますが、中央銀行にはそのリスクがありません。
なぜなら、自らが発券銀行だからです。ある商業銀行に貸し出しした通貨分が不良債権になっても紙幣を刷ることで補うことができ、破綻することはありません。
(商業銀行が過大な不良債権を抱えると、破綻するか、政府の資金供与に頼るか、中央銀行の支援(貸し出し)に頼るしかありません)
発券銀行を所有することほど安全確実に利益を上げる手段は他にはありません。
発券銀行は、通貨発行量・貸出利率も自由に決定できますから、ある範囲までの経済変動を誘導することもできます。
「中央銀行」支配と同時というか先行的に、各国の主要商業銀行を所有(支配)しようとします。
中央銀行と商業銀行の両方を支配していれば、これほどおいしい商売はありません。
(米国の連邦準備銀行も米国の主要銀行が株主に名を連ねています)
中央銀行にはリスクがないのですから、中央銀行と同じ所有者の銀行も、リスクがないのと同じです。(ある銀行を救済することは、ちょっとした名目を付ければ可能なことはここ数年の日本を考えればわかります)
さらに、民間企業に貸し出しをするとリスクがあるので、できるだけ国家に貸し出しを行おうとします。
国債を政府に発行させて、それを引き受けるということです。
国家に対する貸し出しであれば、踏み倒される心配はそれほどありません。
それでもデフォルトはありますから、そのような不埒なことを行う政治的支配者は放逐して、自分たちの意のままに動くか、自分たちの理論を信奉している愚か者を政治的支配者に仕立てます。
国家の債務は、国民が負担するものです。
そのために、広く課税する仕組みである付加価値税(消費税)を持ち込み、その税率を徐々に引き上げることで、増大する債務の履行ができるようにしています。
今後さらに付加価値税は高くなっていきます。
このほか、クレジットカードや電子決済をより普及させて、日常頻繁に行われている経済取引から“手数料”という名目での利益も上げます。
ざっとですが、このようなシステムを作ることで、成長のない時代でも確実に膨大な貨幣的富を獲得できます。