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今週が東京特別区の区長選挙です。これからは中央から地方に権限委譲する時代といいますが、自分のことを反省してみると、国政や都道府県知事の選挙には関心があっても地元について知識も少なく興味がわかないということがある。しかしこれは私に限らず特に都市部では多い現象ではないでしょうか。地方の時代と言われていても、選挙民が無気力であれば地方自治も絵に書いた餅であり、むしろ無関心を利用して一部の人間に利権がわたってしまい腐敗を許すことになる。
ではなぜ都市部では地元に対して無関心か?私のように田舎者が都会に出てきているので地域の他の住民とは子供のPTAやマンション自治会のような必要最低限の接触しかないからでもある。しかもその地元でも親の代より前から住んでいる住民と、私のようなおのぼりさんが集まったような集合住宅とでは地元に関わろうとする度合いの深さが違う。やはり何世代も前から住んでいる人々の集まりにおのぼりさんが顔を出すのは居場所がない。ベッドタウンとして住んでいる住民と24時間地元で活動している人々とは接点を見つけるのがむずかしいので、どうしても最低限の付き合いで済ますようになってその結果地元に無関心となりがちなのでしょう。
先日息子の大学入学にあたって某地方国立大学の大学の寮への入居申請を行なった。そうすると親の収入の上限があり、その給与証明や母親や子供達が働いていないという証明書が必要となった。父親である私は十分低収入なのでクリアできる。母親はパートはしていない。なんと中学生の下の子にまで「アルバイトしていない」という証明書を書かすのにはおどろいた。
問題はそれからである。その証明書の内容に相違がないことを証明してもらうために、地域の町内会長さんの一筆が必要であるというのです。確かに理屈としては、虚偽の自己申請を防ぐには証人が必要である。それに証人は明らかに家族の部外者であって家族の事情を知っている人であるべきというのも当然でしょう。
こまったことに町内会の人々とは面識がそれほどない。上記のように町内会は代々地元に住んでいる人ばかりである。幸いマンション自治会長をしていた関係で町内会の元役員を知っていたので、その方を通じて町内会長さんにお願いした。町内会長さんは割りと事情の飲み込みが良い方だったので、「では民生委員さんにお願いすれば、直接区役所とつながりがあるからよいでしょう」ということで紹介されてお宅を訪ねた。
民生委員さんは「お宅とはお付き合いがないので、本来ならば調査を行なうところですが、町内会長さんから是非ということですので書類を書かせていただきます」ということで一件落着した。
このとき考えたのが区役所と区民との関係で、区役所が区民に対して接する、たとえば広報の伝達を行なったりするには、区職員以外に地元のどのような人を公式にルートとして使っているのか、ということです。どうも区役所(市役所でも村役場でもよいのですが)から住民へつながるルートの中継にどのような組織を利用しているのかが良くわからない。田舎に行けば人口が少ないのでお互いに面識があるから良いが、都市部であれば互いに面識は限られるので、直接区役所などに言って全部用事が済ませられるほうが効率的でもある。
町内会というのはあくまでも自発的に結成された私的な団体であり、行政などで公のものとして扱えないと思う。また民生委員や愛育委員といった在野にいて地方自治体から委員に任命された人々は公的なものとして扱っても構わないでしょう。
こういうことを考えた時に、防災や防犯といった側面で区役所から住民へ中継する人々や組織が解からないと非常に不利を被るように思えます。
何だか文章表現の要領を得ずすみません。