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(回答先: ４・９に撮影場所付近でフセインを見かけたという住民の証言／場所は「銅像引き倒し」から４マイルほどのところ ［ＣＮＮニュース］ 投稿者 あっしら 日時 2003 年 4 月 19 日 11:40:06)
アラブ首長国連邦のアブダビテレビは１８日、バグダッド陥落の９日に撮影したとされるフセイン大統領の映像を放映したが、撮影時期などが事実なら、大統領はバグダッド陥落当時生きていたことになり、その生死に再び注目が集まる。米政府は「フセイン体制は崩壊しており、もう生死は問題ではない」と平静を装っているが、大統領の生死が判明しない限り、「勝利宣言」を出しにくい。米情報機関は画像解析などによる映像の真偽判定や生死の解明を急いでいる。
同テレビによると、映像はバグダッド市アダミヤ地区で撮影された。車の上にのぼり、ベレー帽に軍服姿、金色の鎖を首にかけたフセイン大統領は群衆の歓呼に応えた。傍らには、二男クサイ氏に似た人物がいる。ビデオに撮影時期の表示はなく収録時期は不明だが、同テレビにビデオを渡した人物は「９日に撮影した」と語った。また同テレビは、フセイン大統領の約１０分間のスピーチの音声テープも流した。
今月４日には、イラク国営放送がフセイン大統領とされる人物がバグダッド市西部のマンスール地区で群衆の前に現れた映像を放映した。一連の映像は本物なのか。
ニューヨーク・タイムズ紙によると、国防総省の国防情報局は、４日の映像と偵察衛星の画像と比較し、撮影場所を特定。コンピューターモデルを使って光や天候、交通状況などを分析し、「３月初旬の撮影」と結論付けた。開戦の１０日以上前になる。
だが１８日に放映されたビデオには、奇妙な符合がある。１６日付同紙が「フセイン氏が９日にアダミヤ地区を訪れたと、複数の住民が証言した」と報じていたことだ。
それによると、大統領は３台の車列で訪れクサイ氏もいた。大統領は車の屋根で短いスピーチをした。ビデオの内容と一致する点が多く、住民の証言が事実なら撮影時期は９日の可能性が強まる。
フセイン大統領の生死の鍵を握るのは７日の爆撃だ。米中東軍は「大統領ら政権幹部が会議をする」との米中央情報局（ＣＩＡ）情報に基づき、マンスール地区のビルに地下貫通型の精密誘導弾４発を投下した。米軍は爆撃現場で大統領の遺体を捜索しているが、米中東軍のブルックス作戦副部長は１８日、「現時点では見つかっていない」と明言した。
７日の爆撃でフセイン大統領の死亡説が流れ、米政権内部でも今回のビデオに登場した男性はフセイン大統領の「影武者」との見方が出ている。だがフセイン大統領と会見したことがあるエジプト人記者、サイード・ナサール氏は毎日新聞に、ビデオのフセイン大統領は「本物」との印象を述べ、「影武者がいるというのは米国のプロパガンダだ」と話す。
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大野元裕・中東調査会客員研究員は、今回の映像の撮影時期やフセイン大統領が本物かどうかは不明と前置きしたうえで、「大統領が、近づいた市民の手を払ったシーンがあり、警護が薄いという印象を受けた」と指摘。さらに「アダミヤ地区の近くにはクサイ氏の生みの母親の住宅があり、クサイ氏がいたとしてもおかしくはない」と話す。
ペルシャ湾岸に詳しい保坂修司・早稲田大客員研究員は「今回の映像は、大統領がマンスール地区を訪れた４日の映像に似ている」と話す。類似点は、今回の映像にクサイ氏らしき人物がおり、マンスール地区での映像に大統領個人秘書のハムード氏がいた点だ。（１）映像の大統領は本物（２）本物らしく見せかけるための演出――の２通りの見方ができるという。
一方、大野氏はフセイン大統領の生死が明確にならないことの影響について「イラク国民にとって、フセイン大統領はもはや意味を持たない存在だが、国外では違う。米国やメディアは、テロが起きるたびに、フセイン大統領の亡霊に悩まされるだろう」と分析する。 【ワシントン斗ケ沢秀俊、カイロ城島徹、外信部・高橋宗男】
［毎日新聞４月２０日］ ( 2003-04-20-00:53 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030420k0000m030073004c.html
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。