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(回答先: Re: 別に科学仮説の真偽の話ではないのですよ! 投稿者 Totoro 日時 2003 年 4 月 18 日 21:17:22)
Totoroさん、こんばんわ。
『“大量破壊兵器”問題/シリア恫喝の目的/米軍捕虜/フセイン街中映像 [きゃべ爺さんへ]』( http://www.asyura.com/0304/dispute9/msg/927.html )より:
[疑義1]
きゃべ爺さん:「▼ 今に至っても大量破壊兵器が発見されないのは,なぜか?あっしら説では,「ひょっこりイラク側施設から出てくる可能性がある」としているが合理性を欠いている.合作だとすればいまだに発見されていないというのはどうみても奇怪だ.」
イラクで“大量破壊兵器”が発見されるかどうかについて、「ひょっこりイラク側施設から出てくる可能性がある」と書いた背景を説明します。
91年から98年まで査察活動を行なったUNSCOMや昨年秋から今年3月まで査察活動を行なったUNMOVICと受け入れ側のイラク当局が、総ぐるみで「合作」していたと考えるのは飛躍的だと思っています。
サアディ大統領顧問が米軍に出頭したしたことから推測すると、受け入れ側のイラク当局が「合作」を認識していていなかった可能性が高い。
UNMOVICは、イラク攻撃の回避がかかっていた査察活動で、ロシアや中国などからも査察官が派遣されている。
ですから、安保理決議に基づいた“大量破壊兵器”の廃棄作業は進んでいたと推測できます。(UNSCOMの査察活動は、スコット・リッター氏の書籍が参考になります)
そうであっても、「ひょっこりイラク側施設から出てくる可能性がある」と書いたのは、ブッシュ(歴代米国権力中枢)−フセイン(フセイン政権)の合作だと判断すれば、大量の“大量破壊兵器”は発見できなくても、ぽつんと“大量破壊兵器”を置いておくことは可能だと考えたからです。
UNSCOMやUNMOVICのなかに米国情報機関の要因が入り込んでいたことは容易に推測できますし、イラクの査察受け入れ当局者のなかにも「合作」を知っている人物が数名いてもおかしくはありません。
「合作」を認識した両者が共通して担当するある地域もしくはある施設になんらかの“大量破壊兵器”を置いておくことは難しくはないはずです。(さらにはリストアップされていない場所にイラク側「合作」認識者が“大量破壊兵器”を置いておき、それを米側に通知しておくことも可能です)
「合作だとすればいまだに発見されていないというのはどうみても奇怪だ」という疑念に際しては、やきもきさせて“あったぞ!”というドラマティックな演出も考えられます。
そのほうが、「イラク侵略戦争」を正当化する効果も得られます。
米国政権中枢が、“大量破壊兵器”のありかを知っているのなら、いつでも都合がいいときに発見できます。
もちろん、“大量破壊兵器”がイラクに存在しない可能性もあります。
書いたような工作をする余裕がなかったときや、米国政権が“大量破壊兵器”はもともと難癖で政治的意義をそれほど見出していないときには、手間を惜しんでいる可能性があります。
「イラク国民が解放されて喜んでいる」で、それなりの「イラク侵略戦争」の正当化はできます。(とりわけ、主要な支えである米国国民に対して)