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(回答先: あっしらさん:戦争前から既にフセイン側ー米英で話がついていた、と考える理由は何ですか? 投稿者 そのまり 日時 2003 年 4 月 17 日 01:37:51)
そのまりさん、こんばんわ。
ここでは、具体的に書かれていることに絞って説明をさせてもらいます。
詳細は、すぐ下にありますが、『「イラク侵略戦争」(中東「近代化」戦争の端緒)関係の書き込みリスト』( http://www.asyura.com/0304/dispute9/msg/1000.html )のなかの【合作説関連】を参照していただければと思います。
>戦争開始前は両者本気、で、開始してみるとこれはたまらんということでフセイン側
>が観念して取り引きしたという可能性より、戦前から既に話がついていた、と考える
>ことを裏付ける情報を強くお持ちなのですか?
イラク攻撃は、開始前云々というより、「『ブッシュ−フセイン合作“戦争劇”』説提示に関する弁明」( http://www.asyura.com/0304/war32/msg/184.html )で書いた内容がそのまま継続していたという判断に至りました。
今回のイラク攻撃は、直接には13年にもおよぶ米国歴代政権とフセイン政権の合作だったと思っています。
(今回の中東戦略は最低でも20年前から徐々に進められていると見ています)
「開始してみるとこれはたまらん」というような戦況ではなく、逆に、米軍の愚かな作戦と南部地域の奮闘により、米軍が危険な大量破壊兵器を都市に無差別に投下するのではないかと恐れていたくらいのものです。
バグダッド近郊に入った先遣部隊も100両ほどの戦車を連ねていただけです。
バグダッド攻防戦を想定していれば当然そのようにし、報道でもそう伝えられていたバグダッド外周の防御ラインが踏ん張れば、相当数の部隊を撃滅することができたと思っています。
また、バグダッドに突入したのも数両の戦車ですから、おびえるほどのものではありません。(私は、より多くの部隊を招きいれてから封じ込めて撃退する戦術をとるのだろうと考えていました)
3月20日以降の戦局推移から、「開始してみるとこれはたまらんということでフセイン側が観念して取り引きしたという可能性」はないと判断しています。
もしあったとしたら、フセイン政権の裏切りであり、ブッシュ政権の裏切りということになります。
ブッシュ政権の裏切りとは、フセイン政権とは一切交渉しないし取引もしない、主要メンバーは拘束して戦争犯罪人として裁判にかけると公言してきたことに反することを意味します。
ですから、ブッシュ政権とフセイン政権のダブルの裏切りという判断が国際的に広がれば、反ブッシュ政権の大きなうなりになると思っています。
>そういえば開戦前バクダッド市民に長期戦に耐えられるように食料を4−5か月分配
>給していたという報道がありました。これが本当なら、フセイン側、戦争開始時には
>本気だったとは考える資料になりませんか?これも情報操作で、実際は配給なんてな
>かったということなのでしょうか。
実際に配給はあったと思っています。
「BBCニュース」に出演した国連職員は、バグダッドの食糧事情は4月末までは大丈夫だろうと語っていました。
ただ、南部地域は倉庫に大量に備蓄されていたようなので、各家庭に長期分の配給がされていたとは言えないと思っています。
「合作」というのはあくまでの裏の話ですから、「合作」をうまくやり遂げるためには、そうは見られない工夫が必要です。(イラク国内はもちろん、国際社会が注視しているなかでの「合作戦争劇」です)
米英軍が侵略してくるとわかっていて、それに徹底的に対抗すると宣言していながら、食糧や銃器などを配布しなければ、「自分たちや国を売り渡すきか、ふざけるな!」ということになります。
このようなことから、食糧を実際に半年分とか配給していても、フセイン政権が本気に戦争に臨んだとは判断できないと思っています。