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ネオコンの立場からフセイン降伏時期を推定する
このシリーズはこれでいったん終わります(しつこいですからね)。
以下の投稿の考え方に基づいて交渉成立時期を推論します(もはや妄想か?)
(フセインはイラク全土を強制収容所として米国に献上した
http://www.asyura.com/0304/dispute9/msg/962.html
フセイン−ブッシュ取引を「強制収容所」説に基づいて考える
http://www.asyura.com/0304/dispute9/msg/981.html)
(フセインの立場に立って考えました)
戦争に負ければ、一族郎党親戚ともに処刑されそうです(国内でも恨みを買っています)。 そこで降伏することにしました。
いつ降伏したらいいでしょうか? 戦争開始後に降伏するやり方では、一族郎党爆死のおそれがあります。 自分の命もないかもしれません。
戦争開始前に降伏の意思を内々にでも伝達することが合理的です。
降伏のおみやげは、軍事機構、および警察機構とその所有情報です。
これが占領軍政にとって死活的に重要であることをフセインは良く知っています。
幸いネオコンは顔見知りであり、親しくつきあった仲です。
(ネオコンの立場に立って考えました)
正規軍の戦いでは普通にやれば圧勝ですが、最初からアフガニスタンの二の舞になるのは問題です。 来年は大統領選挙があります。 占領軍政が成功したかのように宣伝する必要があります(これ以降はアフガニスタン化しても問題なしと見ていると思われます)。
このとき、フセインの持っている軍事機構、警察機構、そして国民の情報は、喉から手が出るほど欲しいものです。
次のドミノ倒しに移行するためには、大統領選挙にかつ必要があり,そのために戦争の圧勝と占領軍政の成功が必要不可欠です。 それが終われば次の戦争を遂行できます。
これを成功させないと御主人様に切られてしまいます。
(ネオコンが降伏を受け入れた時期を推定する)
ここで、開戦時に、フセインから降伏と暴力的統治機構の献上の意思が伝達されていないとしましょう。
この状態では、どう転ぶかまだ分かりません。
まあ結果オーライで戦争をとりあえず始めるという考え方もあるでしょうが、あまり合理的とはいえませんね(この可能性は100%否定はできないと思います)。
米軍は、人員が少ないのに、補給線を無視してバグダッドへと疾走しました。 この作戦ですと、もしフセイン政権が本気で市街戦を行う場合には、米軍に相当数の死者が出ることでしょう。 補給線が寸断された可能性も否定できません。 あまり合理的作戦とはいえません。 圧倒的な兵力を持ちながら、大変に拙劣な作戦に見えます。
いや、戦術の問題はしょせんカバー可能かもしれません。 補給も国際空港から行う手があったはずです。
重要な問題は戦略問題です。
占領軍政の当初からアフガニスタン化するという見通しの下に開戦することは不合理だと思います。
国内各勢力の抵抗を打ち破る手段を入手できるという確約なしに開戦することは戦略的失策でしょう。
ここから考えると、やはり開戦時点ではフセインの降伏の意思、そして軍事警察機構および国民情報の献上を受け入れていたと考えるのが合理的だと思います。
以上はある意味で「合作」といえるのかもしれません。
まあ積極的に合作したっていうより、「フセインが降伏したのを国民に黙っていた」というように理解した方が妥当で分かり易いと思いますね(あら、同じかしら)。