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どなたかが指摘されるかと思っていましたが、今のところ、小生は目にしていませんので、SARSがらみの情報をひとつ披瀝します。
1965年ころ出版された小松左京氏の「復活の日」という人類破滅テーマのSFが、今回のSARS騒動とそっくりです。
「復活の日」は、米国の衛星が宇宙空間から”回収”したウィルス(MM=マーシャン・マーダー=87、「火星の殺し屋」という意味です)を英国の細菌兵器研究所で改良していたところ、ずっと強力なMM88が誕生、これを盗み出した国籍不明のスパイグループの飛行機がイタリアで墜落、ここから世界中に”死”がバラまかれ、南極を除いて世界が死滅する、という話で、映画(主演は確か草刈正雄でした)にもなったので、ご記憶の方も多いでしょう。
SARSと似ているのは、このストーリーではなく、MM88の正体についてです。インフルエンザウィルスのひとつに「ミクソウィルス群」というのがあるそうで、いつだか大流行した「香港カゼ」のウィルスがこのミクソウィルスだったそうです。このウィルス群は突然変異(ミューテーション)を起こしやすいため、インフルエンザウィルスのワクチンがすぐ”無効”になり、感染者の死亡率が高くなる傾向があるそうです。
一方、このミクソウィルス群の一部は、ニワトリなどの家禽類の危険な病気である「ニューカッスル病」を引き起こします。ワクチンは、ニワトリの卵黄を利用して作るため、「復活の日」では、ニワトリも急死して、ワクチン製造ができなくなり、人類死滅のピッチがあがってしまうことになっています。
もうひとつ、MM88は、インフルエンザウィルスの中に潜んでおり(寄生ウィルス)、当初、風邪と思った感染者はその後、ひどい肺炎であっという間に死んでしまいます。
どうでしょう。色々、SARAと似ているでしょう。小松氏は、分子生物学者の渡辺格氏らから取材して、その知識をもとに「復活の日」を書いたようですが、30年以上前の作品なのにその「予言」の的確さには驚きます。分子生物学、ウィルス学に詳しい人のより専門的なフォローを期待します。