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老朽化した気象衛星「ひまわり5号」に代わって雲画像の撮影を22日引き継いだばかりの米国の衛星「ゴーズ9号」からの画像が23日午前、2回にわたり受信できなくなるトラブルがあった。
気象庁は「ゴーズ自体には問題はなく、米国の地上施設から観測範囲を衛星に指示する信号に、文字化けなどの不具合が起きた可能性がある」としている。
同庁によると、1時間間隔で受信している画像のうち、同日午前8時25分から撮影を開始する「23日午前9時現在」の画像が日本側で受信できなかった。「午前10時現在」の画像は予定より5分遅れて届いたが、観測範囲が南北に約20度ずれてい
た。
「午前11時現在」も米側が原因調査と復旧作業を理由に観測を中止したため、届かなかった。気象庁が米側に問い合わせたところ、午前11時前、「地上施設側の指令に不具合があったが、既に直った」との連絡が届いた。「正午現在」の画像は問題なかった。
ゴーズはひまわり同様、耐用年数を超えており、過去に姿勢制御装置などに不具合が発生したため、一部からは性能を疑問視する声も上がっていた。同庁気象衛星室は「米航空宇宙局(NASA)から『十分な期間で使用可能』との公式見解を受けており、問題ない」としていた。
今冬打ち上げ予定の運輸多目的衛星(MTSAT)の運用開始まで一時的にゴーズを使用する方針。
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