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投稿 平成15年05月20日00時03分
太田龍の時事寸評
平成十五年(二〇〇三年)五月十九日(月)
(第五百八十二回)
○リベラル・デモクラシー。
これを、日本人は、自由民主主義、
と翻訳する。
○そして、このイデオロギーと、それにもとづく社会体制は、
一七八九年に始まる、フランス革命を契機としてこの地球上
に出現した、と、我々日本人は聞かされる。
○ところが、このリベラル・デモクラシー、自由民主主義社会体制が
どこまでも発展して行くと、なんと、人類は、その終局に於いて、
世界人間牧場に向かって行進する、家畜人の群れ、と、化して行く、
と言う。
○この手品、
この魔法、
或いはそれを、ヘーゲル弁証法、
と呼称するのであろうか。
○シァディア・B・ドルーリー女史は、「アレクサンドル・コジェーブ」、
八十三頁で、ニーチェの説を引く。
○「歴史の終わりに於いて、人間は、動物の群れ(畜群)と成る。支配
する者は存在せず、支配される者も存在しない。....
最後の人間の世界は、自然発生的に、畜群へと組織される」、と。
○牧羊犬は必要でない。
牧羊犬が居なくとも家畜人の群れは一つの隊列にまとまる。万人が
同じ人間(同じくらし)であることを欲する。他の人々(世間)と
自分は違う、と自覚する者は、自発的に精神病院へ行く(Nietzche,
Zarathustra, Prologue, Sec 5)
○ここで、「精神病院」は、ニーチェの原文では、端的に、madhouse、と
書かれて居る。
○これは、何だかわけの分からない、難しそうな、チンプンカンプンか。
○いや、そうではないだろう。
いわゆる米国の「ネオコン」派なるものが、その実体は、レオ・
シュトラウス学派であることを、当「時事寸評」子は、繰り返し、
説明した。
○レオ・シュトラウスとは何者か。
シュトラウスは、アレクサンドル・コジェーブと、終生、親交があった
ことも、既に述べた。
○コジェーブの門下、その学徒、その思想的影響下に育った現代フラ
ンスの知識人として、
(1)サルトル
(2)フーコー
(3)バタイユ
(4)レイモン・アンモン
(5)デリダ
などが、挙げられて居る。
○更にれっきとした、米国「ネオコン」派学者の一人、フランシス・
フクヤマも、レオ・シュトラウスと共に、コジェーブの影響を強く
受けて居る。
○自由民主主義から世界人間牧場へ。
○ネオコン派、ないし、レオ・シュトラウス学派は、このイルミナティ
世界権力の長期計画(アジェンダ)の中に、しっかりとその役割を
与えられて居ることに、日本民族は、気付かなければならない。
(了)
http://www.pavc.ne.jp/~ryu/wjn/frame.html