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イラク復興、乳幼児死亡率がバロメーターに=専門家
http://www.reuters.co.jp/news_article.jhtml?type=worldnews&StoryID=2693887
[ワシントン 6日 ロイター] 専門家らは、イラクにおける子供の死亡率を再び1980年代当時の水準まで下げられるかどうかが、イラク戦後復興のバロメーターになる、とみている。
90年のクウェート侵攻を受けて対イラク制裁が科せられてから12年余りの間に、5歳以下の乳幼児の死亡率は2倍を超える水準に達した。
99年8月に国連児童基金(ユニセフ)が発表した調査では、94─99年の期間に、5歳以下の乳幼児1000人のうち死亡したのは131人で、84─89年の56人から大幅に増加した。
ユニセフのベラミー事務局長は当時、80年代の死亡率が90年代まで持続できていれば、91―98年の間に50万人の子供の命が奪われずに済んだだろう、と述べている。死因は主に、栄養失調、飲料水や医薬品の欠如という。
イラクの水準は、他の中東諸国を大きく上回っているほか、コンゴ(1000人中108人)など、内戦状態にある一部アフリカ諸国をも抜いている。米国では、1000人に8人の割合。
米ニューヨークのハミルトン大学で開発問題を専門に手がけるスティーブ・オービス氏は、「民衆の健康状態を把握するうえで、子供の死亡率は恐らく最良かつ唯一の指標といえる」と述べた。
イラクの復興に取り組んでいる米国際開発局(USAID)のアンドリュー・ナツィオス局長は、旧フセイン政権が制裁を水道・衛生システム軽視の口実に使ってきたことも問題、と指摘。「今後2年間で子供の死亡率を元の水準に戻したい」と述べ、隣国ヨルダンの水準を目指せない理由はない、と付け加えた。ユニセフによると、2000年のヨルダンの乳幼児死亡率は、1000人中34人だった。