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地球の自転と時刻のずれを修正するため毎年のように実施されていた「うるう秒」のない期間が4年半も続いている。自転が速くなったためで、地球が1回転する時間は30年前に比べ400分の1秒ほど短くなっているという。「気候変動のせい」「地球深部で巨大地震が 起きた」−。原因をめぐり、さまざまな説が指摘されている。
かつて時間は、地球の自転を基準に決められていた。1回転で1日、24時間だ。1958年からは、セシウム原子の振動数をもとに時間を測る原子時計を使い、フランスにある国際度量衡局が時刻を決めるようになった。
ところが、自転にはぶれがあり、原子時計とは微妙にずれる。そこで、72年にうるう秒が作られた。これまでのところ、1日は原子時計の24時間よりわずかに長く、ほぼ1年から1年半ごとに特定の1日を24時間1秒とする、うるう秒を計22回実施、ずれを調整してきた。
しかし、自転を精密観測している国連機関の国際地球回転事業によると、73年には原子時計より自転が1日で1000分の3秒以上遅れていたのに、今は遅れが1000分の1秒以下に短縮。2003年には自転する時間が約1000分の2・5秒(400分の1秒)短くなっていることが分かった。99年1月を最後に、うるう秒を実施せずにすんでいる。従来、うるう秒がなかった期間の最長は、85年7月から88年1月までの2年半だった。
国立天文台の真鍋盛二教授は「自転は月の引力の影響で長期的には遅くなっており、今回速くなったのは地球の歴史からみれば一瞬」とした上で、原因について「風の分布が変わるなど気候変動が一因だろう」と指摘。
川崎一朗京都大防災研究所教授は「地球深部の核とマントルの境界で巨大地震が起き、核の形が変化すれば回転速度が変わる可能性がある」と話している。
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2003may/04/K20030504MKC2H100000007.html