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新首相官邸が1日、オープン2年目に入った。情報機能を充実させた広いスペースは官邸スタッフには好評だが、半面で報道陣の取材制限は改善されず、うたい文句の「開かれた官邸」とはかけ離れているのが実情だ。【中澤雄大、中西拓司】
「裏口なら出入り自由だ」――。日銀総裁人事が大詰めを迎えていた2月下旬、自民党幹部が荷物搬入口から極秘に出入りしていたと官邸関係者は証言する。来客は通常、官邸3階の正面玄関を使うが、報道陣に見つからないよう「裏口」を利用していたのだ。
新官邸では安全性確保のため、首相執務室のある5階への記者の立ち入りが禁止された。
首相との面会者は3階記者控え室のテレビモニターで確認できるようになっているが、これにもカラクリがある。5階は二重廊下になっていてモニターには外廊下しか映らない。「裏口」から入り、内廊下を通れば「密会」は可能だ。
旧官邸では首相執務室の前で首相に直接問いかける機会があった。しかし、新官邸では構造上の問題から、こうした機会が失われた。「なぜだめなのか」。先月25日昼、首相とのやり取りを中止すると伝えてきた首相秘書官に記者団が食い下がった。秘書官は「午前中の委員会の中で、首相が記者団が用意していた質問についてもきちんと答え、テレビでも放送されたからだ」と応じなかった。小泉政権発足後に始った1日2回の首相とのやり取りも、首相側の都合でキャンセルされることが少なくない。
首相執務室のある官邸5階には「副首相室」がある。現在の内閣に副首相はおらず、空き部屋だ。過去の例を参考に設けられたが「首相が有力政治家を副首相に迎えようとしている」との政治家たちのうわさ話の元とも言われている。
[毎日新聞5月1日] ( 2003-05-01-19:16 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/seiji/20030502k0000m010061000c.html