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投稿 平成15年04月29日23時04分
太田龍の時事寸評
平成十五年(二〇〇三年)四月二十九日(火)
(第五百六十二回)
○最近、筆者は、いわゆる「米国ネオコン」問題の研究に着手して、
この四、五十年来、日本人に、マスコミと出版界を通じての
一つの全体像が見えて来る、との印象を得て居る。
○二〇年ほど前、在米体験のある日本人が書いた本に、米国には、
五つの階級がある。そのうち上中下の三つの階級は目に見える。
超上流階級は、雲の上で、見えない。そして超下層階級も、地の底、
その下に押し込められて居て、これも見えず、聞こえない、と。
○更に、四十年ほど前、一九六〇年代に、米国はこれから
「メリトクラシー社会に成る」、と言う記述を何かの翻訳本で見た
記憶がある。
○「メリトクラシー」とは、辞書では、「能力主義」、などと
訳される。
○シァディア・B・ドルーリーの「レオ・シュトラウスとアメリカ
の右翼」(一九九七年)によると、米国のネオコン派は、
「メリトクラシー」を宣伝した、とある。
○一九六〇年代に出た翻訳本では、
この「メリトクラシー」社会では、上層五パーセントが、富と権力と
名誉と知識と信用と、要するにすべてを独占し、残りは、家畜の
ように従順に使われる、と言った主旨のことが、述べられて居た
ように記憶して居る。
○これは、いわゆる「ネオコン」派のシナリオに符号する。
○上層五パーセント、と言うけれども、これは「メリトクラシー」に
見える上流階級であって、その上の超上流階級は、雲の上、奥の
院にあって、一般人には何も見えない。
○既に、十六、十七世紀に、英国は、そのような社会に形成され
つつあり、その過程は、十八世紀に、ほぼ、完成されて居る。
○それが、「大英世界帝国」として、人々の目に見えるかたちと
して現れたのは、十九世紀である。
○そして、そのときには、既に、大英世界帝国のための教育制度、
そしてそれを支える学術、学問の構造が完成されて居た。
○その英国式教育制度とは、
上流(エリート権力者を養成する)
中流(エリートの命令によって行動する学問ある奴隷を養成する)
下流(ご主人さまの命令通りに行動する完全な白痴的人間、家畜人間)
以上の三層組織である。
○つまり、レオ・シュトラウスは、米国の教育システムの、前記の如き、
大英帝国式教育制度への改変を完成させる使命を、イルミナティ
世界権力によって与えられた、とみることが出来る。
○イルミナティ世界権力が、文科省を尖兵とする日本の売国奴国賊
エリート権力階級を通じて、日本の教育制度をも、前記、米英式
三層システムに変革させつつあることは、まさしく、心ある者は、
自明であろう。
(了)
http://www.pavc.ne.jp/~ryu/wjn/frame.html