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嘘もここまでくれば犯罪的
http://www.asyura.com/0304/bd25/msg/755.html
投稿者 名無しさん 日時 2003 年 4 月 27 日 11:53:26:

(回答先: ↑正しいURLはこっちです(^^; 投稿者 名無しさん 日時 2003 年 4 月 25 日 20:27:42)

 内務省官僚として特攻を指揮した正力松太郎が買い取った新聞社の末路。

 4月27日付・読売社説 [個人情報保護]「法案成立へようやく前進した」
 http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20030426ig91.htm

 次のものは広瀬隆著「腐蝕の連鎖」から。

 ”安部英の妻は、読売新聞社の最高顧問をつとめた高橋雄豺の三女であった。高橋は、戦前の内務省で警保局警務課長をつとめていた。内務省には当時、思想犯罪を取り締まる目的で、直轄の特別高等警察という特殊機関がもうけられ、[特高]としておそれられた。ナチスの秘密警察ゲシュタボと同じように、あらゆる人間の私生活を追跡しながら、国策に異議をとなえる者があれば有無を言わせず逮捕して拷問にかけ、処刑した恐怖集団である。日本全土で、おそろしい数の人たちが、冤罪や反逆罪で処刑された時代があった。
高橋雄サイは、その世界から転じて、のち、読売新聞社に入ると、敗戦に至るまで「副社長」兼「主筆」をつとめ、紙面を使って戦争を鼓舞した。その後、敗戦から十年間は、経歴にブランクがあり、一九五五年再び副社長兼主幹として同社に復帰した。
 この系図には、前後の人間関係をともに描いてあるが、ちょうど高橋雄豺が復帰する前年の五四年に、読売新聞社の社主として復帰したのが、かつてA級戦犯として巣鴨刑務所に収容されていた正力松太郎であった。正力の勢力が回復した時期に、腹心の部下、高橋雄サイが戻ってきたことになる。正力もまた、戦前に内務省の警視庁警部から大人物への道を出発したが、彼の場合は自ら恐怖の[特高]警察を主導する警視庁官房主事として、日本に弾圧社会をつくりあげたのち、読売新聞社の社主になった人物である。”

 ”すでに明瞭に示されてきたように、戦時中に形成された腐蝕のリングが、現在もなお、霞ヶ関の官庁街と国会議事堂にその形をとどめている。
 この構造を保存したのは、日本の敗戦直後に乗り込んできたアメリカの占領軍であった。GHQが、日本の戦争犯罪者を免責したことについては、本書の第一章にふれたが、次のことを思い起こしていただきたい。
 五四年三月二日、中曽根康弘によって、日本の国会に初めて原子力予算が上程され、その年に正力松太郎が、一年後に安部英の養父・高橋雄豺が、それぞれ読売新聞社に復帰できたのは、占領軍のアメリカがアジアの中心的基地として沖縄を確保し、日本人を軍事的に利用するためであった。またそれ以前におこなわれた日米間の取引きの中に、石井七三一部隊の免責があった。「医学者たちの組織犯罪−−−関東軍第七三一部隊」によれば、亀井貫一郎という外交官が日米のあいだに立って、終戦直後に戦争犯罪人の免責に大きな役割を果たした、という部分である。その後、免責の機会に力を得た正力は、さらに衆議院議員に転じ、初代の原子力委員会委員長に就任して、戦前の隠然たる勢力を回復させることに成功した。以来、中曽根と正力が、政界における原発推進の両輪となって動いてきたという経過である。”

”その鹿島建設(現・鹿島)は、原子力発電所の建設では業界一であり、判明している限り、高速増殖炉[もんじゅ]、[ふげん]、福島第一原発一・二・三・四・五・六号、福島第二原発一・二・三号、浜岡一・二・三号、伊方一・三号、柏崎一・二・五号、女川一号、島根一・二号、東海一・二号、大飯三・四号、泊一・二号を建設してきた。その創業一族・鹿島守之助の娘婿・渥美健夫が、前述のように鹿島建設の後継会長となり、その息子・渥美直紀が、原子力委員長・中曽根康弘の娘・美恵子と結婚するという利権の閨閥関係をとりむすんでいた。”


次は藤原肇著「朝日と読売の火ダルマ時代」から。

”最近公開された国務省の機密文書によると、CIAが自民党に対して政治資金を提供し、岸内閣の佐藤幹事長が受け取っていたので、日本の政治は外国のカネで動かされていた。日本政府が米国の諜報機関に操られた事実は、1995年3月20日のLA・タイムス紙上で、マン記者が全項を使って解説しているが、日本とイタリーが売弁政治だったとして、国辱的な政治が歴史に記録されることになった。
 それにしても、オウム真理教のサリン事件のドサクサに紛れて、この重大な売国事件は黙殺されてしまった。だが、世界の先進国が原子力発電を放棄した中で、核エネルギーに依存する道を突き進んだ路線と共に、日本の運命を狂わせた出発点がここにあった。
これに関連して興味深いのは征矢野仁の記述で、[読売新聞日本テレビ・グループ研究]に引用されたニューヨーク・タイムズの記事は、「、、、、、元CIA工作員(複数)の言によると、この他に、戦後の早い時期にCIAの恩恵を受けた人物として挙げられるは、強力な読売新聞の社主であり、一時期は日本テレビ放送網社長、第2次岸内閣の原子力委員会議長、科学技術庁長官となったマツテロ・ショーリキである」とあって、その後に訂正記事のエピソードを含むとはいえ、元CIA工作員の発言は否定されていない。
 正力と中曽根が田中清玄や児玉誉士夫などの利権右翼と結び、CIAコネクションの中で日本の政治に対して、エージェントとして動いていた姿が見え、正力の人脈が占領軍のG2(参謀第2部)に密着し、ウィロビー部長との結びついた意味が納得できる。
 原子力施設の工事で最右翼といわれ、中曽根と姻戚関係を持つ鹿島建設の繋がりが、闇の中から浮かび上がってくるのである。”

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