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投稿 平成15年04月26日04時36分
太田龍の時事寸評
平成十五年(二〇〇三年)四月二十五日(金)
(第五百五十八回)
○米国のいわゆる「ネオコン(新保守派)」問題にとり組むことは、
日本民族にとって、一瞬の猶予も許されない緊急の理論的課題と
して登場した。
○何故なら、売国奴小泉とその国賊一味を通じて、日本民族全体が、
米国国家中枢に巣喰った「ネオコン(新保守派)」の思うがままに
振り回されて居るからである。
○しかも、この期に及んでも、日本人は、この米国「ネオコン
(新保守派)」なるものについて、何一つ知らされて居ない、の
である。
○ごく狭く視野を限定しても、
いわゆる米国ネオコン(新保守派)を、「米国共和党」内の現象、
と、今の日本人は、いわゆる「専門家」「学者」、マスコミによって
教えられて居る。
○これがそもそも、全くおかしい。
○「ネオコン(新保守派)は、米国の「共和党」と「民主党」の二大
政党のいずれにも浸透して居る。
○「共和党」については省略する。
「民主党」のネオコン(新保守派)の中枢は、リーバーマンである。
○リーバーマンは、ユダヤ教徒にして、上院議員。二〇〇〇年の
米大統領選挙では、民主党の副大統領候補、であった。
○更に、日本では、ネオコン(新保守派)の台頭を、
一九八九〜一九九一年の、米ソ冷戦終結後の一過的現象、と言う
風に、出来るだけ小さく、小さく、見せるような風潮が支配的だ。
○しかしこれは全く違う。
○米国「ネオコン(新保守派)」の思想的源泉は、ニーチェに発する
とされて居る。
○もちろん、大正時代に既に日本にはニーチェが紹介翻訳されて居り、
ニーチェは、表面的には日本でも有名である。
○しかし、日本人は、
「シオン長老の議定書」が、ニーチェ哲学とダーウィン進化論、
そしてマルクス主義とを、意図的に大衆と知識人をだますため
の思想謀略として演出した、と述べて居ることを知らされて居ない。
○ニーチェ哲学を「ニヒリズム」と定義することは正しくない。
○ニーチェは、ニヒリズム化現象を、「超人」によって超克せよ、と
言う。
○この「超人」とはイルミナティのことであり、イルミナティ世界
権力のことであろう。
○このようなものとしてのニーチェ哲学が、ハイデッガー(哲学)と、
カール・シュミット(政治学)とに、受け継がれた。
○日本にも、「ハイデッガー」の専門家はたくさん居る。
「カール・シュミット」の専門家も、ハイデッガーほどではない
が、多少は存在するであろう。
○しかし、それぞれの「専門領域」にとどまる。
○ニーチェ→ハイデッガー→カール・シュミット→レオ・シュトラウス
(ユダヤ)→米国シカゴ大学を通じて、ネオコン(新保守派)の
イデオロギーが全米のアカデミズムを制圧する。
となって居ると言う。
○日本のアカデミズムにも、マスコミ界にも、官僚にも、このように、
全体的に状況を把握する能力は皆無である。
○この日本民族の思想的欠陥の克服のために、ただちに、調査研究に
着手しなければならない。
(了)
●[注]
○「EIR」二〇〇三年四月十八日号、四十八頁〜六十一頁。
ここに、「ネオコン」問題についての特集記事あり。とくに、
トニー・パイパートの「レオ・シュトラウスの秘密の王国」は、
シュトラウス学派の秘密結社的性格を暴露して居り、
重要である。