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(回答先: こんなスーパーに注意しよう 投稿者 hou 日時 2003 年 4 月 26 日 19:08:43)
「値下げ」も、商品の金額にかかわるものである以上、トラブルがつきものである。
一番多いのが、レジを通すときに、レジっ子(レジ担当のアルバイトの事をこう呼ぶ)が値下げシールに
気がつかず、値下げ作業を忘れた、というものである。
まあ、これはよくある事で、こちらのミスだから仕方がない。
同じ商品で、何度も何度も値下げ忘れが多発するようだと、レジのおっかない女子社員がやってきて、
「上村さん!もう少しわかりやすい所に貼るように、バイトに言っておいてください!」
なんて説教をしに来る。
しかもその商品をよく見ると、私が値下げシールを貼った商品だったりする。(笑)
「以後気をつけます」と謝っておいて、その後バイト連中を集合させ、この商品はどの位置にシールを
はるのが効果的か、という議題について真剣に話し合ったりするのである。
さて、こんな店員達の可愛らしい(?)ミスによるトラブルなら、まあこちらがお客さんと上司とレジ姉ぇ
(「れじねぇ」と読む。レジの女子社員の事をこう呼ぶ・・・・事もある:笑)に、怒られるくらいですむが、
困るのが、よりによってお客さんが引き起こすトラブルである。
一番多くて、一番ムカつくのが、値下げシールを剥がして、日付の新しい商品に貼る、という
極めてセコい行為である。
はっきり言うが、これは犯罪ですよ!マジで。
この行為が発覚した場合、捕まれば100%警察行きという事を認識しておいてほしい。
店側からしてみれば、値下げシールは現金と同じものなのだ。
だから、業務が終了すれば、売場単位で余った値下げシールを回収し、会計に戻さなければならない。
現金とおなじ管理をしなければならないのだ。
しかし、スーパーにおける犯罪行為は、内部の者が関与しているケースも少なくない。
要するに、スーパーで働いている人間が、外部に値下げシールを持ち出す、などという、店員魂の
カケラもないボンクラ店員どもが存在するのである。(おもにアルバイトなどに多い)
そんな自体が発覚しようものなら、その売場の責任者以上は減俸ものである。
まあ、そんな事は滅多にないにしろ、値下げシールをピリピリと剥がして持っていく、常識の欠落した
くそったれな客どもは多い。
モチロン、店員の目のとどかないような売場の隅のほうでシールを剥がし、剥がし終えた商品のほうを
適当な売場に放置する、という感じで犯罪行為が行われる訳だが、ひどいヤツになると、店員が値下げ
シールを一生懸命はっているその横で、今貼ったシールを剥がしている、などというふざけた客すら
存在する。
しかし、悲しいことに、店員自体にそういう客をとっ捕まえる権利はないのである。
そういった行為(万引き等含む)を目撃しても、保安を呼んで保安の社員(要するに警備員)に
任せなくてはならないのだ。
私も、今まで何度万引きの現場を目撃したことか!!あれほど悔しい事はない。
まあ、その話もそのうち書くつもりだが。
私がまだ社員だった頃の、ある日のことである。
高校生アルバイトのタイスケ(仮名)が、私のところにやってきた。
ちょっぴり(というか、かなり:笑)ヤンキー入っている彼は、なんだかブチ切れぎみであった。
「お前、なに切れてんだよ?」
「上村さん!今俺が値下げしてたら、俺の真横で値下げシール剥がされたんですよ!」
どうやら、タイスケがパンの値下げをしている時に、その真横で値下げシールを剥がし、しかもタイスケの
目の前で、剥がした値下げシールをコーヒー牛乳(1リットル)に貼りつけたらしい。
「俺、ナメられてるんスかねぇ。マジで言ってやろうかと思ったんスけど、俺らじゃあ手が出せないし・・・。」
たしかに、こういった場合は保安を通さなければ捕まえられない。
しかし、丁度その日はバイトが無断欠勤などで少なく、私もイライラしていた。一応保安に内線で連絡したが、
今は警備員が誰もいないらしい。なんて使えない連中だ!
私は思った。捕まえることはできなくても、商品を取り戻すくらいなら、この私でも大丈夫だろう。
「おいタイスケ。そいつの顔覚えてるか?」
「ええ、覚えてますよ。まだいると思いますけど。」
「よし、案内しろ!」
「えっ、・・・いいんスか?」
「おう!」
畜生、そんな非常識なことをするなんて、どんな野郎なんだ!またそのへんのオバタリアンか?
・・・・・などとムカついていたら、タイスケがレジ前で指をさし、小声で言った。
「上村さん!あいつッスよ!」
どれどれ・・・と、見てみると、なんと20歳前後の若いネ−チャンではないか!!
しかもちょっぴり私の好みである。(おいおい!)
普段の私ならニコニコして「いらっしゃいませ!」なんて愛想をふりまく所だが(笑)、相手が犯罪者なら
話は別である。
「お客様、ちょっと失礼します。商品を確認させて頂きます」
びっくりしているネーチャンの買い物カゴから、コーヒー牛乳(ちなみに私の発注担当の商品である)を
奪い取り、日付を確認した。
ダイスケの言ったとおり、今日納品されたばかりの商品である。値下げシールが貼られるはずもない。
「お客様、こちらの商品はどちらにありました?」
「えっ・・・いや、売場にあったんですけど」
「そうですか。こちら値下げの対象ではないので、すみませんが下げさせていただきます」
ネーチャンはかなり焦っていた。どう見ても犯人なのだが、私にできるのはココまでである。
私は、動揺している彼女をその場に残し、とっととバックルームに引き上げた。
途中タイスケに、「お前、あの女見張ってろ。」と小声で言っておいた。
その後、そのネーチャンは私の知る限り、二度と店に現れることはなかった。
なんだが気分の悪い話だが、あえて書かせて頂いた。
商売にもルールはある。店としては、古い商品はその分値下げさせて頂き、安く買えるようにして
いるのである。そのルールを無視するような行為は慎んでいただきたいと願うgunboyでありました。
たった何十円〜何百円の値下げシールを剥がしたばかりに、警察の厄介になるような事が
ないようにしましょう。
上記の例でも、私ではなく保安の人間なら、即警察行きだったんだから。
さて、トラブルの話はこの辺で止めて、値下げの話に戻そう。
値下げ作業というのは、あるいみ駆け引きである。
お客さんの流れや動向をよみながら、この商品はもう少し値下げするか、とか、こっちの商品は
この値段であと30分くらい様子を見よう、とか、店員の頭の中は、値下げ商品の現在の値下げ額と種類、
さらには値下げの数量がスーパーコンピュータ並に並列処理されている。(笑)
しかし!
どんなに店員が頭を使っても、お客さんのほうが一枚上手なのである。(^^;;;
常連のお客さん、とりわけ主婦というのは、
「この商品なら、もう少し待てばまだ値下げをするはずだ」
というのを、店員以上にわかっているのだ。
ツワモノのお客さんになると、
「ねぇねぇお兄さん。この商品は値下げじゃないの?」
・・・などと、値下げをし忘れた商品をわざわざもってきてくださるという、思わず、
「どこの店のパートさんですか?」と聞きたくなるようなお客さんもいる。(笑)
そして、値下げ商品を買うことに関して、達人の域にまで達しているお客さんの「よみ」は、店員より
正確なのだ。
たとえば。
「うむ。この商品はこの程度の量ならば30円引きで十分だな。」
などと、店員側が考えていると、値下げの達人的お客さんがやってきて、
「ねぇお兄さん。これもうちょっと値下げしないの〜?」
・・・と忠告をしに来るのである。
こちらにも考えがある以上、「いやぁ、これはこれ以上はちょっと・・・・」などと言って値下げをしない事が
多いのだが、時間が経つと想像以上に売れ残り、仕方なく値下げ額を上乗せせざるを得なくなる。
すると、どこからともなく先ほどの達人的お客さんが現れ、値下げ商品を買っていくのだ。
はっきり言って、「うちの店にきません?」と、スカウトしたいくらいである。(笑)
そういった値下げ商品の達人たちは、店員の性格までも把握しているのか、この店員さんはイッキに
値下げするタイプだとか、この店員さんはセコく引く、といった事も知っているようである。
私などは、比較的イッキに値引いてしまう性格だが、値下げシールをもって売場に出ると、私の後ろに
ドラクエのパーティーのようにお客さんがついてくる。(笑)
なんだか人気者になった気分である。(^^;;;
何故、値下げの達人たちはそこまで詳しいのだろう?
謎である。どこかに秘密の組織があって、隠れ家あたりで情報交換でもしているのであろうか?
内部事情に詳しい仲間がいるのか、あるいは既に組織の者が店員として潜入しているのであろうか?
まあ、そんな事は無いにしろ(笑)、やっぱり値下げの達人達は、長くスーパーを利用しているうちに、
そういった法則のようなものを感覚で身につけてしまったのであろう。
この商品が値下げになるのは、賞味期限の何日前だ、といった感じで。
スーパーの店員が値下げを始めると、必%