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【ブリュッセル26日大森雅弥】アムステルダムからの報道によると『アンネの日記』で知られるアンネ・フランクの隠れ家を、ナチスに密告したのは誰かを調べていたオランダ国立戦時資料研究所は、過去に取りざたされた人物を含め密告者は特定できないとする報告書をまとめた。通行人が偶然、隠れ家を見つけた可能性もあるとしており、アンネの悲劇を生んだ密告者は永久に謎のままとなりそうだ。
今回の調査は、英国人作家が昨年三月、アンネの父オットーの商売相手だった男性が密告者だとする著書を出版したことを受け同六月から始まった。この商売相手のほか過去に密告者と指摘されたことがある隠れ家の建物で働いていた倉庫番の男性、清掃員の女性の計三人について検討した。
その結果、商売相手が密告者という説については「本人の生前の証言が根拠になっているが、この人物は実際以上に自分を重要人物と見せようとするほら吹きで信用できない」と結論。ほかの二人についても「以前に否定されている」「証拠がない」などとした。
同研究所は、アンネ一家の隠れ家が市内中心部の運河沿いにあり、外部からのぞかれやすい場所だったことに言及。「これまで考えられてきた以上に偶然が作用したこともありうる」として、たまたま隠れ家に気付いた住民や通行人が密告した可能性を指摘している。
ドイツ系ユダヤ人だったアンネの一家は第二次大戦中の一九四二年、ナチスの迫害を恐れてアムステルダム市内の隠れ家に潜伏。二年後、密告により一家は収容所に連行され、アンネは四五年に病死した。アンネが隠れ家で書いた日記は戦後、出版され世界的なベストセラーになった。
東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20030426/eve_____kok_____002.shtml