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静岡県熱海市の初島で起きた大規模停電の調査をしていた東京電力は24日、電力を供給する海底ケーブルが熱海から約1250メートル沖の深さ約30メートルの海底で切断されているのを確認、人為的に切られた可能性が高いと発表した。
東電はケーブルを引き揚げ切断方法を調査し、人為的と確認されれば警察に被害届を出す。
22、23の両日、ダイバー4人を使って潜水調査した。ケーブル(直径12.7センチ)は中心に銅線の束が通り、2層の防護鉄線で保護している。しかし、外側のビニール被覆が不自然に取れ、防護鉄線は高熱を受けたように青黒く変色、銅線はむき出しで断面が溶けていた。
東電は刃物を使ったのではなく、バーナーなどで焼き切られたとみている。
大型船のいかりに偶然ケーブルが引っ掛かって海面に上がり、電線と知らずに切断したか、何らかの意図を持って水中で切られた可能性もあるという。
停電は19日午前7時40分ごろから初島の全戸(約250戸)で起きた。同社は発電機を島に設置し送電を再開。発電用燃料の搬送を終えたヘリコプターが熱海市で横転、3人が死傷する事故が起きている。
白崎勇一・東大海中工学研究センター研究員の話 海底ケーブルの切断は、船がいかりで引っ掛けてしまう偶発的なケースがほとんどで、人為的に切断されたという例は聞いたことがない。海上に引き揚げて切断するにしても、直径約13センチのケーブルは重量があり、かなり強力なウインチが必要で一般の漁船では難しい。人が潜水した場合、30メートルという水深では作業時間が制約されるので、これも難しいのではないか。損傷したケーブルの被覆から鉄線が徐々に細っていく「電食」という現象もあるが、このケースであれば切断面を見れば違いがすぐ分かるはずだ。
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静岡県熱海市の初島で発生した停電は、海底ケーブルが人為的に切断されたために起きた可能性が高まった。水深約30メートルの海底で何が起きたのか、東京電力は「いったい誰が、何のために」と首をひねる。
東電が「人為的」と判断した最大の根拠はケーブルの切断面。切断されたケーブルは、銅製の導線を覆う被覆が消失し、中心の導線がむき出しになって溶けていた。
導線がショートした場合は、中心部から先に溶け出すため、導線が短くなり、外層被覆は残る。
東電はケーブルがバーナーなどで焼き切られたとみているが、切断作業が行われたのが海底か海上かは不明だ。
海中で切断する場合、水圧の高い海底で長時間、水中作業用のバーナーを使用しなければならず、東電は「水中バーナーは一般的な工具ではなく、作業も経験者でなければ困難」とみる。
一方、海上で切断したとすれば、考えられるのは底引き網か船のいかりが誤って引き揚げてしまったケース。
しかし中型程度の漁船では、張力のかかる海底ケーブルを引き揚げるのは不可能で、いかりで引き揚げるにしても「かなり大きな船舶でないと無理」(東電)。
現場海域にケーブルの敷設場所を示す海上標識などはないが、熱海市側の送電施設から海中に至るケーブルをたどれば、現場の海底まで到達することは可能だ。
東電は「故意に切ったとしても、なぜ初島のケーブルなのか。理由が理解できない」としており、原因究明に向け今後、ケーブルを引き揚げて断面調査を行う方針だ。
ZAKZAK 2003/04/25
http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_04/1t2003042512.html