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胡蘭成の思想と学問に学べ
【たまには、こういう話もいいでしょう。】
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投稿 平成15年04月17日00時02分
太田龍の時事寸評
平成十五年(二〇〇三年)四月十六日(水)
(第五百四十九回)
○四月二十四日(木曜)の日本義塾は、
「胡蘭成の思想に学ぶ」。
○胡蘭成(一九〇六〜一九八一年)については、当「時事寸評」
(507回、三月五日、週刊日本新聞、二七八号、八頁)、に紹介
して置いた。
○汪兆銘政権の閣僚。
日本敗戦後、日本に政治亡命。
一九八一年、日本に客死した。
○日本亡命中は、保田與重郎、岡潔、その他の日本の知識人と親交
あり。
○晩年、台湾に思想的影響力が生じ、一九九〇年頃、漢文「胡蘭成
全集」が出版されたと聞いて居るが、現況は良く分からない。
○最晩年、伊勢神宮の神職有志が、胡蘭成先生の講義をもとにした
「天と人との際」、と言う名著を公刊した(一九八〇年)が、この
本が、最後の著述と成った。
○没後、二十二年。
○今では、日本では、殆ど、その思想的影響も絶えてしまったかの
ようでもある。
○辛うじて、その名が出て来るのは、保田與重郎研究のお添えもの。
○岡潔先生は、晩年、胡蘭成先生と非常に親密な思想的交流を保た
れたが、岡潔先生の関係では、胡蘭成の名は消えて居る。
○胡蘭成先生は、
新石器時代に、始めて人類に悟り識が開かれて、ここに文明が生
まれた。そして、この文明をその後、今に至るまで維持し得て
居るのは、
(1)中国人
(2)日本人
この二つの民族のみ、
とのお説である。
○しかし、中国人は、清末以降、方向を誤り、思想も間違い、西洋
に毒されて、そのために、幾千万人の人命を失い、なお、迷路に
入ってしまって居る、と。
○日本も、今では西洋の毒に狂う。
○日本と中国が太古以来の本当の原文明に復帰して、以って、西洋
のために滅亡に瀕して居る人類を救え、
とのお説である。
○まず、しっかりと、この胡蘭成先生の学問と思想に学びたい。
(了)
●[注]
○日本義塾
四月二十四日(木曜)午後六時半〜九時(六時会場)
会場 文京シビックセンター、五階、中小企業振興センター、
A研究室
講師 太田 龍
演題 胡蘭成の思想に学ぶ。
資料代 一回千円。
○胡蘭成先生の日本語著作は次の通り。
(1) 「心径随喜」(梅田筵に在庫あり)
(2) 「建国新書」(絶版)
(3) 「自然学」(絶版)
(4) 「天と人との際」(絶版)
(5) 「中国の心」(絶版)
(6) 「日本及び日本人に奉げる」(絶版)
「心径随喜」
一部八百五十円。送料三百十円。
発行所は、
茨城県筑波市沼田一七〇〇−八
筑波山梅田筵
(〒三〇〇−四三五三)
郵便振替 〇〇三八〇−八−一三五八四
梅田筵
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