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(回答先: 見せる戦争 「武力」と「情報」戦いの両輪[朝日新聞] 投稿者 feel 日時 2003 年 3 月 29 日 02:32:21)
情報戦でもイラク善戦 米英の「うそ」突く
圧倒的な軍事力を持つ米英軍に抵抗を続けているイラクが、情報戦でも善戦している。積極的な情報公開と欧米メディアから流れる戦況情報の「うそ」を突くことで、短期決戦のシナリオが狂い始めた米軍の焦りを浮かび上がらせている。
▽ミスリード
バグダッド市内の住宅商業地で二十六日起きた米英軍の空爆。誤爆と主張するイラク当局は、着弾からわずか二時間後に内外の記者団をバスに乗せ、現場取材させた。
「日ごとに当局の反応が早くなっていく」。現地取材中の日本人ジャーナリストは、イラクが情報戦に全力を挙げていると指摘する。
「フセイン政権の最後」とうたい、世界のメディアを縦横に駆使して情報戦を展開する米国と、反論に追われるイラク。しかしここまでの経緯を検証すると「米国は世論をミスリードしている」(サハフ・イラク情報相)というイラク側の主張は、より説得力がある。
▽幻の投降劇
フセイン大統領ら政権中枢を狙った二十日の第一撃の空爆。米メディアはさまざまな高官の死亡説を流したが、その後“死んだ”はずの高官が次々に記者団の前に現れ、米軍の期待が外れたことがはっきりしてきた。大統領死亡説は、国営テレビでの二度の演説などで勢いを失ってしまった。
戦況に関しても、米英軍の制圧が伝えられた南部や中部の拠点で、実際には戦闘が続いていたというケースが相次いでいる。また開戦直後に米メディアが一斉に報じたイラク軍師団約八千人の大量投降の情報は、投降を申し出た「師団長」が実は下士官だったとされ、幻に終わったようだ。
▽新興局台頭
アラブ系衛星テレビ局の台頭もイラクを後押ししている。有名なアルジャジーラ(カタール)以外にも、アルアラビーヤ(アラブ首長国連邦)、アブダビテレビ(同)といった新興局が、バグダッドからの報道で質・量ともに欧米のテレビを圧倒。イラクの主張を世界に伝える上で大きな役割を果たしている。
これらの局の報道は「米メディアは客観的でない」(ヨルダンの学生)との印象をアラブ諸国に与え、反米気運を高める効果ももたらしている。
▽ヒステリー
情報戦でイラクの息の根を止めようと、米英軍は二十六日、フセイン政権の情報発信の総本山である国営テレビの送信施設を空爆。
しかし放送は数時間で復旧した。
「送信施設は複数あるし、トラックに中継車のアンテナを乗せればどこだって放送できる」。同局の技術者は、米国が放送を封じ込
めることはできないと自信満々。サハフ情報相は、米英が「ヒステリーを起こし始めた」と語り、序盤の情報戦を優位に乗り切ったとの自負をにじませた。(アンマン共同=有田司)
(了)
[2003-03-27-15:58]