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「引っ込めることができない所まで腕を伸ばすな」(スコット 英詩人 1771〜1832)
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米国政府が国連安保理事会の決議を経ずに対イラク戦争を始めたことは世界史上に記録されるべきブッシュ大統領の大愚行だと思う。
米国政府は暴走し、引っ込めることができないところまで巨大な腕を伸ばしてしまった。米国政府は糸の切れた巨大な凧となった。この米国政府の暴走により世界平和は危機に陥った。世界平和の砦になるべき国連は分断され蹂躙された。
エジプトのイスラム穏健派のリーダーは「国連決議なしの米軍のイラクへの軍事行動はジハード(聖戦)の対象である」と語った。イラクの反サダム・フセイン勢力リーダーの聖職者は「中立の態度をとる」と声明した。“米国に味方しない” との意思表示と受け取られている。
イスラム勢力の中に米国に味方するものはほとんどいない。ほとんどすべてのイスラム勢力がブッシュ大統領を中心とする米英中心のイラク軍事攻撃に猛反発し、敵対する側に回るだろう。この結果、米国のイラク攻撃を全面支持した日本もジハードの対象(テロ)になるおそれが強い。
米国政府は強大な軍事力と警察力によってジハードに対抗しようとするだろうが、本当に自国民の安全に責任をもつことができるのか。英国政府は自国民の安全に責任をもつことができるのか。
それ以上に問題なのは小泉政権である。ブッシュ大統領に従順に従えば、自公保連立与党内での支持は得られるかもしれない。長期政権も可能かもしれない。しかし、小泉首相は日本国民に対して責任をもつことができるのか。すべてのイスラム勢力と敵対したとき、日本の平和と安全と経済的安定は保障されない。
ブッシュ政権の歴史的大愚行によって、21世紀の世界は「文明の衝突」「宗教対立」を軸とする新たな紛争の時代に入った。
小泉首相は、国連中心主義、平和主義を基軸にする中立的姿勢を捨て去り、ブッシュ大統領への過度の忠誠の道を選ぶことによって、日本国民に不幸をもたらす危険水域に踏み出した。小泉首相のこの選択は日本政治史上に記録されるべき大愚行である。小泉首相はどうして「好意的中立」の姿勢をとろうとしなかったのか。異常である。
この小泉首相の決定を自公保与党3党は全面的に支持している。日本の政治は大きな過ちを犯している。この過ちにより日本の真の国益は損なわれた。政府・与党は取り返しのつかない大過誤をやってしまったのである。野党がこの小泉首相に対して激しく反発しているのはよい。小泉政権打倒に向かって立ち上がるべきである。
小泉首相の過度の従米主義による日本の国益上の損害は甚大である。この国益上の損害を少しでも軽減するためには、小泉内閣の早期総退陣しか道はないと私は思う。
それにしても、日本を亡国の危機に追いやっている小泉内閣を日本国民の40%もの人たちが支持していることは驚くべきことだ。憂うべき事態と言わざるを得ない。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C0530.HTML