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「スパイ」衛星宇宙へ 28日にH2Aで打ち上げ 北朝鮮監視など目的
外交・防衛など安全保障に関する情報入手や大規模災害時の状況把握を目的に、日本が独自に導入する情報収集衛星が二十八日午前、種
子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)から、ロケットH2A5号機で打ち上げられる。政府は「多目的衛星」と位置付けている半面、詳
細を明らかにしておらず、事実上、北朝鮮監視などを目的としたわが国初の「偵察衛星」となる。
衛星は二基で一組。一基は光学衛星で、白黒画像なら地表の一メートル離れた物体(カラー画像は五メートル)を識別する能力(分解
能)がある。もう一基は合成開口レーダー(SAR)衛星で、電波の反射を利用し夜間や曇りでも撮影ができ、分解能は一―三メートルと
される。
南・北両極上空を通る軌道を周回し、地球上の全地点を一日最低一回は撮影できるといい、衛星情報は鹿児島県阿久根市のほか茨城県、
北海道の計三カ所で受信、東京都内の中央センターで分析する。運用は、防衛庁や警察庁などからの出向者などで構成する内閣衛星情報セ
ンターが担当。各省庁の要請に基づき撮影対象を決めるという。
夏にも二基一組を打ち上げるほか、二〇〇八年には分解能を向上させた後継機を打ち上げる予定。
一九九八年、北朝鮮による弾道ミサイル「テポドン」発射を契機に、危機管理能力を高める手段として導入が決まった。しかし、技術的
問題で撮影時にぶれやすく「能力は米国の商業衛星より劣る」(宇宙開発事業団)との声があるほか、画像から必要情報を読み取る情報分
析官も「当初の力不足は否めない」(政府関係者)という。
また、東京国際大の前田哲男教授(軍縮安全保障論)は「導入の経緯や、防衛庁情報本部が運用にかかわる実態から、明らかにスパイ衛
星といえる。宇宙の軍事利用を禁じた宇宙開発事業団法に触れる恐れが強い点についても議論されていない。周辺国も警戒する」と指摘し
ている。
■偵察衛星
地上にある軍事施設などを監視するための人工衛星。画像情報を収集する画像偵察衛星と、通信内容やレーダーなどの情報を集める電子
偵察衛星がある。1960年代以降、米国や旧ソ連が開発を進め、冷戦終結後は中国やフランスも打ち上げた。最も精密な画像を撮影でき
る衛星は、米国が保有しているKH12とされ、分解能は15センチで、撮影画像から車両の種類まで分かるという。
http://www.nishinippon.co.jp/media/news/news-today/news023.html