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■2003/03/24 (月) 情勢緊迫
初め、空爆は夜間だけだったのだが、今は昼夜の境なく続いている。
空襲警報の意味がなくなるほど、頻繁だ。
この丸2日間、インターネットのサーバがダウンしたっきりで、とても困った。
仕事の関係先に迷惑を掛けてしまった。
昨日、街に出て、子どもやモスクを撮っていたら、いきなり軍隊に拘束された。
幸いすぐに拘束されたが、拘束されたということ自体に、
事態が緊迫していることを感じる。
それより悪かったのは、私たち「人間の盾」の受入機関「ソルダリティ」が
態度を急変させたことだ。
軍隊から「ソルダリティ」に身柄を引き渡された私たちは、
「おまえたちにホテルは必要ない。すぐに拠点施設へ配置するか、出国せよ」
と言い渡された。
これからどうするか、また決めなければならない。
手はいろいろ打ってあるから、なんとかなると思う。
情勢が緊迫しているのは、米軍地上部隊がバグダッドに迫っているということと、
バグダッドそのものが不安定化しつつあるせいだろう。
今日、滞在先のホテルでも、「部屋を北側に移るように」と、
お達しがあった。
ホテルの南側はオープンスペースなので、流れ弾に当たりやすく危険だ、
というのが理由だった。
ホテルからのリクエストではない。
イラク政府がホテルに命令してきたのだそうだ。
■2003/03/23 (日) 日本人宿
日本人がまた7人もやってきて、併せて10人になった。
「人間の盾」の身分でやってきた人もいるし、別のビザで来た人もいる。
すっかり賑やかになった。
先日まで、イラクに残留している日本人の数や所在を
私はほぼ正確に把握していたが、もはや不可能だ。
箍が外れたかのように、続々と入ってきている。
外務省の説得という名の「人間の盾」阻止工作は完全に失敗した形だ。
状況は非常に悪い。
バグダッドではそうでもないが、地方では反乱が起こっているという情報もある。
状況も分からずに来るには危険すぎると思う。
今日は一日、断続的にだがずっと空爆が続いている。
夕べほどの緊迫感はないが、今夜また、
ひどいのが来るだろうとみんな心配している。
そういいながらも、日本人もイラク人も、まだ楽しそうにやっている。