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月の謎
月は一般の人が考える以上に異質な天体である。
いや、すでに天体とはいえない代物なのかもしれない……
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◆月の大きさ
月は地球にさまざまな影響を与えている。潮の満ち引きを起こす潮汐力がよく知られているが、他にも地球で発生する地震や火山噴火との関係も指摘されている。月が地球にさまざまな影響を与えていると考えるのには一つの根拠がある。それは地球の衛星としては不釣合いなほどの大きさである。実際の大きさではない。惑星と衛星の関係として考えた場合のバランス比のことだ。太陽系最大の衛星である木星の衛星ガニメデは直径5280キロ、直径3476キロの月よりもかなり大きい。しかし、母惑星との質量比では、ガニメデが1万3000分の1であるのに対して月は81分の1である。
同じく、木星の衛星カリストは1万7000分の1、土星の衛星タイタンは4000分の1――と、いずれも母惑星に対して数千から数万分の1の質量しかない。太陽と惑星の関係にしても同じだ。太陽系最大の惑星である木星でも質量は太陽の1000分の1しかない。単なる大きさとは考えないでほしい。子天体の質量が母天体の数千分の1以下しかないという事実は、そのまま惑星形成時の宇宙法則に関係がある以上、月の起源が他の衛星とはまったく異なっていることを示唆しているのだ。ただし、冥王星の衛星カロンだけは、月と同じく母惑星に対する子惑星の質量比が異様に大きい。(別項『冥王星の謎』参照)
◆月の起源
月の起源に関する仮説としては1975年に発表された衝突説(ジャイアント・インパクト説)が、現在最も有力である。これは、40億年以上前、火星ほどの大きさの惑星が地球に衝突し、その際地球の軌道上にはね飛ばされた破片が凝集して月になったという説で、月の石の調査後に発表された。しかし、衝突説でもすべてが説明できるわけではなく、決定打とはなっていない。 わたしが支持しているのは捕獲説である。これは、かつて月は完全に独立した惑星だったが、地球の重力場に入ってきて補足されたとするものである。口で言うのは簡単だが、天文学的な確立である。それでもなお、わたしがこの説を支持するには理由がある。しかし、話題が外れるのでここでは詳細を避ける。あえて結論だけを言うならば、月は本来衛星ではなく、れっきとした惑星だったということだ。
◆月震の謎
アポロ12号が行った初めての人工月震の実験で思いがけないことが起こった。月には地震が起こらない。しかし、月の内部構造を知るためにはどうしても月に地震(正確には月震)を起こす必要がある。そのため、アポロ12号では、着陸船に乗りこんだ宇宙飛行士が司令船に帰還した後、月着陸船を月面に衝突させて人工的な月震を引き起こした。そのとき信じられないことが起こった。震動は月面に設置した月震計で計測したが、なんとこのとき月面は1時間近くも震動し続けたのだ!!この事実にNASAは驚いた。何かの間違いではないかと思い、アポロ13号と14号でも第3段ロケットや月着陸船を月面に衝突させる実験を行った。
しかし、どの場合も月は3時間以上震動が続いたのだ。研究者たちは、地殻の裂け目の影響や、月の岩石は歪みが少ないためといった仮説を提示しているが、月の内部構造と月震の関係を無理なく説明できる説はいまだにない。しかし、これも単純に考えればよいのだ。月震の震動パターンは、初期微動から次第に振動が大きくなってピークを迎え、波動を維持しながらゆっくりと消えていくという形を取る。これはちょうど中空の釣鐘が示す震動パターンと同じである。それなら、月の内部構造も釣鐘のようになっているのではないか?すなわち、月の内部は空洞になっているのだ!!
◆月の海の謎
月には『海』と呼ばれる、見た目に黒っぽい模様の部分がある。広いところで5000万平方キロ。レアメタルを大量に含んだ溶岩性物質で覆われている。ちなみに、レアメタルとは宇宙船や超音速偵察機の材料に使用されるほど融点の高い金属物質で、耐熱性に優れた非常に堅い金属のことである。こうした溶岩性物質をつくりだすには4000度もの高熱が必要である。しかし、月面の火山活動や隕石衝突時の熱エネルギーだけでは、「海」そのものの生成起源について、明確な説明をつけることができないのだ。
そもそも、レアメタルは非常に重い物質であるため、惑星形成時代に核付近にまで沈んでしまうはずである。星の内部を構成するような比重の重い金属物質が、地表に大量に存在しているなど本来なら絶対あり得ないことなのだ。ここにルナー・オービーター5号が観測した興味深い調査報告がある。それによると、月の周回飛行を行った際、月の海の部分にさしかかると必ず下から引っ張られるという現象が起きたというのだ。これは、非常に重い金属物質が月の海を形成している証拠である。月の海は質量集中地帯(マスコン)であり、そのため重力異常が起きているのだ。
◆月の核の謎
高温の金属核をもつ天体の大多数には、必ず磁場が存在する。一方、月にはまったく磁場が存在しない。では、月には核が存在しなのかといえば、それは違う。アカデミズムによると、金属核はあるが、非常に小さなものなので磁場をつくりだすことができないのだという。しかし、奇妙なことがある。月の岩石には、地球に匹敵するような強い磁場の痕跡が見られるのだ。地球の磁場は液状の鉄の地核の中を流れる電流によって生じる。しかし、先ほど言ったように、アカデミズムの推測によると月にはごく小さな金属核しかないという。それならば、月の内部は鉄が溶けるほど高い温度だったことはないはずだ。
天文学者による説明は二つある。一つは、月はもともと寿命の短い放射性元素を含んでいて、それが最初の100万年ほどの間に強い熱を放射していたというもの。その熱が月を溶かし、中心部に沈み込んだ溶けた鉄の小さな核を作り出しそれが磁場をつくったと説明する。もう一つの仮説は、当時、月が生まれたあたりには強い磁場が存在していて、月はその磁場にさらされていたというものだ。しかし、これももっと単純に考えてよい。すなわち、かつて月には磁場を生みだすほどの高温で巨大な金属核が存在した。しかし、あるとき失われた。月になんらかのカタストロフィーが襲いかかり、月の構造をまったく変えてしまったのだ。
◆クレーターの謎
月には数多くのクレーターがある。クレーターとは隕石の衝突や火山爆発によって、天体の地表にできた穴のことである。月の場合、火山活動がないので、クレーターはすべて隕石によってできたと考えられている。しかし、隕石性のクレーターのわりにはおかしな点が多々あるのだ。隕石性のクレーターは衝突時の爆発エネルギーによって形成されるため、クレーターの直径と深さは比例関係にある。しかし、月のクレーターは直径の巨大さのわりに深さが非常に浅いのだ。月面において一番標準的なクレーターの深さは約6キロである。いや、どんなに巨大なクレーターでも深さ約6キロで統一されていると言った方が正しいだろう。例えば、直径298キロのガガーリンクレーターは深さ約6キロ、直系1300キロもあるマーレ・オリエンターレクレーターでも、深さは約6キロなのだ。
こんなことは普通の天体では絶対にあり得ないことである。そう、普通の天体なら。実は、月とまったく同じ特徴を有する天体が存在している。それが木星の衛星であるガニメデやエウロパだ!!1996年、木星の衛星エウロパの地殻が氷で形成され、内部に膨大な量の熱水が詰まっていること、同じく木星の衛星ガニメデも同じ構造の天体であることをNASAが認めた。あまり知られていないが、こんなことは数多く飛ばした木星探査機によって、とくの昔に判明していた。その手に詳しい天文学者たちなら何をいまさら、という感じで公式発表を聞いていただろう。エウロパやガニメデのような氷衛星に隕石が衝突するとどうなるか?もちろん、とてつもない爆発が起きて、クレーターが形成されるだろう。しかし、すぐに消えてしまう。
なぜか?衝突時の大爆発で溶けた氷がクレーターに流れ込み、再び凍ってクレーターを埋めてしまうからだ。だとすれば、月も氷衛星だと考えることができる。ただし、月の場合は深さ約6キロの表層が月の外殻である氷の層を覆っている。ゆえに、クレーターの大きさにも関わらず、深さが約6キロどまりとなるのだ。人工月震による月内部構造調査の結果、地震波の速度が地下24キロ地点から異様に加速されることが分かった。このことは、表層が別の物質で二層に分かれており、さらに表層深部(地下24〜70キロ)の基本構造が、分厚い氷層によって形成されていることを示唆している。おそらく、6キロまでが宇宙塵や隕石によって形成された月の表層であり、それより深部が砂と氷が入り混じった混合層で形成されているのだろう。
◆結論
月は太陽系創世時代のきわめて初期に、木星の大赤斑から誕生した。本来なら木星の衛星になるはずであったが、噴出時の爆発エネルギーが大きかったため、木星の巨大重力を振り切り、そのまま太陽系の内部にまで達してしまったのだ。その後、月は何らかの理由で原始地球の重力場に捕獲され、現在の軌道に落ちつき地球の衛星となった。当時は太陽系全体が暗黒星雲に覆われており、大量に存在したダストや星間物質が月の引力で降り積もり現在の表層を形成した。
これが、月の石の中に地球よりも遥かに古いものが見つかる理由である。しかし、月の岩石の大部分は衝突した隕石の破片や、太古に破壊された惑星フェイトンの破片であると考えられる(別項『破壊された惑星』参照)。また、その時代の月の軌道は現在とは比較にならないほど地球に近かったため、原始地球から噴き上げられた膨大な噴煙や火山灰の一部も、氷層の上に堆積していった。アポロが持ち帰った岩石の中に地球起源と目されるものが見つかるのはこれが原因であろう。月面で隣り合う岩石の測定年代に何億年ものズレが生じるのは、実際、月の石にはさまざまな起源があるからに他ならない。
月の数ある謎の中に“海が月の表側に集中しているのはなぜか?”“クレーターが月の裏側に集中しているのはなぜか?”“裏側が表側よりも6〜9キロも出っぱているのはなぜか?”というものがある。これらの謎は太古、月を襲ったカタストロフィーと密接な関係がある。約4500年前、月に巨大惑星が接近したのだ。巨大惑星は凄まじい潮汐作用で月を歪め、結果的に月の裏側を出っ張らせた。さらには、引き連れてきた小惑星の破片をマシンガンのように月に激突させ、月の裏側に異常な数の隕石群をつくりだしたのだ。クレーターが裏側に集中しているということは、月が一回転する前、すなわち極めて短時間のうちに隕石の集中砲火を浴びたことを示唆している。
月の海が表側に集中しているということは、地球の潮汐作用により月の地殻の一部が破壊されたことを示している。つまり、月は巨大惑星と地球の間にはさまれ、両惑星の潮汐作用を一挙に被ったということだ。このとき、地球の潮汐作用は月の地殻の一部を吹き飛ばし、氷天体であった月は圧力の関係で、内部の水を地球に向けて一気に放出した。宇宙に放たれた超熱水は絶対温度で冷やされ、そのまま地球にスプラッシュ。このとき、箱舟に乗りこんだノアとその家族、選ばれた動物以外は全て滅びさることになる。一方、月は内部の水をすべて放出し、地殻の裂け目を溶融状態の金属核がふさぐ形となった。
これが、天体最深部でしか見つからないレアメタルが月の海に豊富に存在している理由、月の海が質量集中地帯(マスコン)となっている理由である。また、「月が表側しか見せないのはなぜか」という謎もこれで説明できる。空洞の月の内側にへばりついた核物質が、「おきあがりこぼし」のような状態を生み出し、月の海が集中している表側部分を常に地球に向けて公転するようになるからだ。ただし、衛生が片面を向けて公転するのは、月に限ったことではない。潮汐作用と重力の関係で、この太陽系のほとんどの衛生は母惑星に対して、片面だけを向けて公転している。月の場合、表側に月の海という巨大な質量が集中しているため、その作用が加速されいるのであろう。
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